こんにちは、アスマです。
ジャカルタ旅行記続きです。ジャカルタ、夜のマンガブサル通りには東南アジアっぽいいろんな屋台が並びます。毎回この雰囲気が好きで一度は散歩するんですが今回は前から気になっていた店に入りました。
それはコブラ屋さん。
サイコガンとか宇宙海賊とかを思い浮かべた人は自分の感性が世間からずれていることを自覚しましょう。クレオパトラとか毒蛇の方です。
値段は?調理法は?そもそもうまいのか?レポートします。
夜のマンガブサル通り
場所
マンガブサル通り(jalan Mangga Besar)はジャカルタの北よりに位置する通りです。詳細は地図参照。マンガブサルとタクシー運転手に頼めば連れてってくれます。
この通りは安めのホテル(1泊2500円くらい)が乱立しており、自分は毎回ここらへんのホテルを予約してジャカルタに行きます。値段は安め、サービスは日本のビジホくらい。まあ、彼女のアパートがこの通りの近くというのが一番大きい理由なんですけどね!
昼の顔と夜の顔
それは置いといてマンガブサルは昼と夜でガラッと雰囲気が変わります。昼のマンガブサルはこんな感じ。
まあ何もない通りですな。ホテルと数軒の飲食店があるのみ。ただし夜になると、
こんな感じで屋台が立ち並びます。この異国感がすげー好き。これが好きで毎回マンガブサルにホテル取ってるまである。並んでるお店はナシゴレンやらのインドネシア料理を食べれる店やら、南国感あるフルーツジュース屋やら
その場でドリアンが食べれるドリアンパーラーやら
果ては豚肉料理の店まで...イスラム教国なのにいいのか...
その中で一際異彩を放っていて前から気になっていたのがこの屋台
COBRA!!
コブラ屋はこの通りに3,4軒以上立ち並んでいます。ということはマイナー食材でも無いのか?しかも(この写真にも写り込んでいますが)どの店も店先に生きたコブラを置いてるという。ということはその場で料理してくれる?気になりすぎる。
ということで今回は実食してきました。
いざコブラ屋
ここから先はコブラ画像が結構出てくるので苦手な方はお控え下さい...
コブラ屋にはコブラ入れのカゴが置いてあります。中には大量の生きたコブラ達がひしめき合っています。外観はこんなん
中身はこんな感じ。
うおー興奮する。コブラと聞いて想像するのは広がった首ですが、写真を見てわかるように平常時は普通の蛇と一緒なんですね。怒ると首が広がるそうです(店のオジサン談)。下の写真はカゴの中で外のコブラと喧嘩して首が広がったコブラ。かわいい。
店主のオジサンにコブラ食べたいと伝えると「小12000ルピア(約1000円)にする?大15000ルピア(約1200円)にする?」と聞かれたので小を注文。一体何の違いがあるんだろうか。因みに後から彼女に聞いたのですがこの価格はボッタクリだそうです。値切るの忘れてたよ...
注文するとおもむろにこのカゴの中からコブラを
ヒョイッと取り上げました。てかオジサン、素手。怖くないんかこのオヤジと思っていると
カゴの上に載せてこっちに見せようとしてきます。上の写真はコブラをぶっ叩いて怒って広がった首を見せようとしてくれているところ。そんなサービスしなくていいから(良心)。自分は完全にビビっちゃいました。そのせいでちょっと遠めかつボケた写真になっていることをお詫びいたします。
その後オジサンは素手で手際よくコブラの首を落とすと
コップにその生き血を絞り始めました。
ドン引きする自分を尻目にオジサンはコブラから心臓?と背骨の中の骨髄?を引きずり出し、そのコップに入れていきます。最後にウイスキーと混ぜ込むと
まずはウェルカムドリンク、コブラの生き血でございます。というか混ぜ込めてないよね。超固形物混じってるし。匂いはなんというかウイスキーが強すぎてアルコール臭しかしませんでした。
東南アジアの屋台で生の動物の内臓ってやばくね?と思いながらも自分のために死んでくれたコブラ君と飲め飲め押してくる店のオジサンに罪悪感を感じたので一息に飲み干しました。旨くないです。
生臭いウイスキーの味でした。まずくも無いけど積極的に飲もうとは思わない、そんな味。でも何となく健康には良さそうなそんな味。
自分が生き血を飲もうか迷ってる間にオジサンはコブラの皮を剥いてました。ビリビリーという音が今でも耳に残っています。
皮を剥ぎ、内臓を取ると今度はコブラの身の皮寄りの肉を薄く削いでいきます。自分は輪切りにして食べるんだと思ってました。薄く削がれた肉はコブラ全体の20%もいかないくらいでしょうか。
因みに屋台で食べることができるのはこの20%以下の部分のみ。それ以外の大部分はオジサンがゴミ箱のような容器に入れてました。どこに行くのかオジサンに効くと「工場で加工されて薬になる」とのこと。虫刺されやら切り傷に効くカプセルとかクリームになるそうです。
削いだ肉は串を打ってその場で炭火で炙り串焼きに。
出来上がりがこちら。ここまで来るとコブラの面影は完全に有りません。
焦げたソースがいい匂い。食べてみると...
旨い!鶏皮をさらにコリコリさせたような食感です。味は淡白な味ながら甘辛いソースと相まってなかなかイケる。ビールと合いそうだなと思いました。まあ焼き鳥みたいな見た目だしな。
味もサービスも良かったので満足です。今度もリピートしようと思います。
最後に
食べに行く前に彼女に「一緒にコブラ食べに行かない?」と聞いたところすごい嫌そうな顔して「嫌」と一蹴されました。そんなに邪険にしなくてもいいじゃない。
イスラム教徒はコブラ食べないんだよとも言ってましたがホントなんですかね。でもあなたたまにビール飲んでるでしょとは口が裂けても言えませんでした。
インドネシア、ジャカルタで変わった食べ物が食べたいときはマンガブサルのコブラを味わってみて下さい。